甘夏(10キロ箱入り)

●無農薬・無肥料栽培の甘夏10キロ入りです。ガイアの10キロ専用箱に入れてお届けします。同一住所へのお届けする場合、2箱までは1ヶ口でのお届けが可能です。
1キロ単位での販売もしております(※1キロで3玉ほど入ります)。お気軽にご利用ください。
●「甘夏のむき方」動画をガイアのウェブサイトにアップしました! ⇒ 【保存版】甘夏のむき方

甘夏・しらぬいが美味しくなりました!

きばる会長・緒方茂実さんの園にて。茂実さん(左)と私、高倉鼓子(右)。

ガイアみなまたの高倉鼓子です。
昨年から、甘夏としらぬいの園地を7反借りて、無農薬無肥料での栽培に挑戦しています。
無農薬栽培は、柑橘ではそれほど珍しくないですが、無肥料というのはあまり聞かないと思います。
「農薬と肥料を使わずに育てたら、甘夏やしらぬいはどんな味になるのだろう」
という好奇心と、
「果たして無農薬無肥料栽培で美味しいものが作れるのか」
という問いに、この冬、まずは一年目の答えを出すことができました。

どんな味になったと思いますか?
うすい?濃い?えぐい?
甘い?酸っぱい?
野性味あふれる味?自然っぽい味?

こたえは……ぜひ、食べてから判断してください(笑)。

私は、美味しいと感じました。
が、いかんせん相手は生き物です。個体差があります。
特にしらぬいは味のばらつきが大きく、同じ実でもひと房ごとに味が違ったりするので、
胸を張って「絶対美味しいです!」とは言えないのが悔しいところ。
糖度や酸度を測定するセンサーにも通していないので、当たり外れがあります。
そこのところ、あらかじめご了承ください。(言い訳くさくてスミマセン……。)

私が無農薬栽培を目指すワケ。

甘夏の無農薬栽培は、1977年の発足以来、生産者グループきばると私たちの念願です。
しかしながら現実は厳しく、気候の変動等々の要因にも左右され、なかなか達成できないのが現状。
そんな中、きばるの一員でもあるガイアみなまたの高橋昇さんが取り組みを始めました。
無農薬・有機施肥で栽培を試行錯誤しながら、かれこれ6年。現在も試みは続いています。

園で収穫をする高橋昇さん。まるで草の海に浮かぶよう。

高橋さんの園は、よく手入れされていて、土もふかふか。
そこに住む生き物たちが心地よく暮らせる環境です。
それは高橋さんの人柄に通ずるところがあるというか……
人にも、そのほかの生き物たちにも愛される、高橋さんならではの園づくりだと思います。
しかしながら年々、これは樹の高齢化によるものなのか、病虫害果が増えてきました。
そのため、ここ2、3年で出荷できる量ががくんと減っています。

特に被害の目立つのが、カイヨウ病。コルク状の斑点を果皮に残す病気です。

高橋さんは「無農薬だからといって、外観の基準を下げたくない」とおっしゃいます。
そんな気概を持って園に通う高橋さんを、私は横でずっと見てきました。
だからこそ、じゃあどうすれば被害果を減らすことができるのかを、考え続けています。

新しい技術・考え方との出会い。

そのひとつの方法として、4年前に出会った道法正徳さんという方の
「切り上げ剪定」
という技術を試してみることにしました。前提条件は、

「肥料を与えないこと」。

これは柑橘農家にとっては、ありえない選択肢です(笑)。
「みかんの味を決めるのは肥料。肥料をやらんばつまらん(ダメだ)!」
と、私も散々、まわりの生産者から言われ続けています。
私自身、甘夏はともかく、しらぬいに肥料を与えないというのはどうなのだろうか……
つまり、しらぬいの良さである「コク」を奪うことになるのではないかと、実は今も思っています。

けれども、やってみないとわからない。

道法さんは、
「剪定によって樹自身の植物ホルモンを活性化させる」
「土づくりよりもまず優先すべきは、樹勢を整えることだ」
とおっしゃいます。
環境を変えるのだはなく、樹自身を変える。
その言葉を心に留めて、とにもかくにも一年間、農薬と肥料を一切使わずに育ててみました。
(というか、勝手に育ちました。笑)

新たなスタートラインに立って。

私が借りている園は、2年ほど耕作放棄されていた園地。
草はぼうぼう、ツタや葛(かずら)に覆われてどこに樹があるのかわからないような状態から始めました。
けれど、草を刈り老木を切って、少し剪定をするだけで、園は見違えるようになりました。

手入れする前の園地。枯れているものも含めて樹が密集し、草が生い茂り放題でした。

手入れした後の園地。適度に間隔があいたので動きやすい。助かります。

結果、今年の実は農薬を使わなくとも、果皮にはほとんど病害虫による被害が見られませんでした。
これには驚きました。あれだけ草に覆われていて、風通しもよくなかったはずなのに。
秋の多雨のおかげもあって、ひとつひとつの実がはじけるように大きく、ずっしりとしています。
樹齢が若いことも影響しているのでしょう。

こうやって見ていると、人間が手を加える必要って、じつはあまりないんじゃないかとさえ思えてきます。
過剰に何かを与えることで生育をコントロールするのではなく、樹自体が「こうなりたい」と思っていることを尊重する。
そしてその手助けをする。そのくらいがちょうどいいのかもしれません。
子育てと一緒ですね(子育てしたことありませんけど)。

とかなんとか言って、来年あたりに樹が弱ってガクッと収穫量が落ちてしまうかも。
病害虫に悩まされて、
「やっぱり肥料を使わんば、つまらん!」
と言ってしまっている自分が想像できなくもないです(笑)。

頭で考えたことをどれだけ語ってみても、美味しくなければ、食べてもらえなければ意味がない。
農業は結果がすべての世界だと思っています。頑張ります。

ひとまずは今年の結果を、味わっていただければ嬉しいです。
そしてよければ、感想をお聞かせください。

この商品の基本情報

商品名甘夏(10キロ入り)
原産地熊本県水俣市
価格2,300円(税込)
発送期間5月中旬頃まで
生産者名高倉鼓子
施肥なし
防除なし
注意事項※防除をしていないため、果皮に病虫害(果皮を黒くする黒点病、コルク状の斑点を残すカイヨウ病など)の目立つ場合がありますが、中身に影響のあるものはほとんどありません。
※ワックスをかけていないため、表面に薄くススなどが付着している場合があります。皮を使われる際は軽く水で洗ってからお使いください。
  • 2,300円(内税)

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